「岩笛の会」は平成12年4月23日に発足しました。
【 発 会 式 】 ※所属・役職(当時)
会 場 : 國學院大學 院友会館 四階大広間
講 話 : 「イワブエについて」 古神道・霊性(シマ)研究家 菅田 正昭 氏
「岩(いわ)の産霊(むすひ) 」 稜威会(みいづかい) 会長 ・ 中央大学名誉教授 中 西 旭 氏
神 事 : 「岩笛の会」 発会奉告 にっぽん文明研究所 代表 奈 良 泰 秀
岩笛指導 :大倭五十鈴会 (おおやまといすずかい)主宰 小 林 美 元 先生
新曲 『岩笛の詩(うた)』 (天珠(てんじゅ) 四十七音) 甲 斐 逸 朗 氏& 鹿恩(かおん) 氏 ほか
付 : 『舞』 宮 崎 祐 子 女史
座談会 : 「岩笛について、語りたい…」
いま、岩笛が、静かなブームを呼んでいます。
一万年の永きにわたって続いた縄文文化期。
神と自然に深く生きていた当時の人々が、神のご降臨を乞い願って使われた岩笛 ― 。
出雲大社から興った二弦の八雲琴に 「岩笛曲(ぶり)」 という歌があります。
三保(みほ)の崎(さき)の あり磯(いそ)の石を 吹きなさば
惟神(かむながら)なる 天(あま)の岩笛
日(ひ)の大神(おほかみ)に 捧げましけむ 神つ代の
事代主(ことしろぬし)の 岩笛ぞ 此(こ)れ
これは、明らかに国学の創設者・平田篤胤(ひらたあつたね)大人(うし)の 「古史傳」 のなかの “事代主神(ことしろぬしのかみ)が天(あま)ノ石笛(いわぶえ)を製(つく)り、皇美麻命(すめみまのみこと)へ奉った。” という記述に拠(よ)っています。
また、明治維新時の神道学者・本田親徳(ほんだちかあつ)翁は、古代に由来する帰神術を体系づけましたが、ご神霊のご降臨をお迎えする際の行法には岩笛を使うべきことを主張されました。以後、これは、古神道系神事の祭具として、ひろく世に認められています。
そして、いまこの楽器は、さまざまなところでその音色を響かせています。
「岩笛の会」は、この岩笛を愛好するひと達が語りあう場をつくり、これをとうして親睦の輪を拡げ、今後のいろいろな活動を、ご参加して頂いた皆さんと一緒に考えたいと思います。
例えば
* 神籬(ひもろぎ)・磐境(いわさか)の跡を探訪しての岩笛吹奏
* 岩笛を吹奏する神事の見学 さらに 参加
* 岩笛の講話(「霊学と岩笛」ほか)
* 岩笛の音楽会
* 岩笛での 自分発見
* 「岩笛の本」の発刊 (“神霊降下の儀式に使用される岩笛” から、“気を鎮め、心 癒される岩笛”、 “アンケート”まで…)
* 岩笛と古代食事
など、など…。