伊都能売聖観音（王仁三郎揮毫）http://onido.onisavulo.jp/

　このたび、“ 謎の埋没神・伊豆能売 （シリーズ・第１回） ”をテーマに、「出口王仁三郎と伊都能売」および「近代に甦った埋没神・伊豆能売」の講演会を第６８回セミナーとして開催致します。
　伊豆能売は最古の神典とされる 『古事記』 に、たった一度だけ登場します。神や命の尊称の付かない出自不明の不思議な神です。黄泉国から帰ってきた伊邪那岐命が穢れを取るため禊祓をされたとき、天照大神・月読命・須佐之男命の三貴子が生まれる前に生まれました。神さまの戸籍台帳とも言うべき十世紀初めに成立した 『延喜式・神名帳』 に、ご神名と祀る神社は記されているのに、その後、神社も無くなり伊豆能売は行方不明になってしまいます。
　この“伊豆能売”は、近代になり大本の出口王仁三郎によって表記の一字を変え、突如、“伊都能売”として復活します。そして更に、大本から独立した岡田茂吉師に新たな神観を与えます。
　今回は王仁三郎関係の書籍を数多く出版され、王仁三郎研究家でもある武田崇元氏をお招きします。是非お越しください。（奈良泰秀・「歴史読本」  11月号＝   発売中  『異端の神々の正体・伊豆能売』  執筆）