ご 報 告
 平成16年11月25日(木) 東京・四ツ谷弘済会館4F楓の間にて、「にっぽん文明研究所」&宗教新聞社 共済講演会を開催致しました。ご挨拶を宗教新聞社 編集長 多田 則明に、「にっぽん文明研究所」 代表 奈良 泰秀が総合司会を務めさせていただきました。今回のテーマは 「都市空間に息づく宗教」 石井研士教授に講演していただきました。
 
 銀座の歴史は決して古くはない、江戸時代に埋め立てによって出来た比較的新しい土地であるのに35ヶ所の宗教施設が存在する。欧米では決してないことなのだか、35ヶ所の宗教施設の大半は企業が所有し、特定の神を祀っている(各デパートの屋上等)、また伝統的な施設を近代的な建造物の一画に調和した形で存在している等のことから、基本的に日本人は宗教的・伝統的なものを近代化に拠って排除することなく、調和させる方向で考えるのではないか。また、お台場やディズニーランド等の人工的に構築した泉や川にも小銭をつい入れてしまったりする。宗教的自由な感性を本来、日本人は持ち続けている。企業に於いては、その企業の発展と集団の保護を大切にしてきたのであるが、近年変化しつつある‥。

 
 

 10代〜30代の年代は宗教に感心が薄いのは、昔からのことで伝統的に言って、日本人は加齢すると宗教への関心を強め、仏事や神事をはじめ具体的な宗教行動を熱心に行うようになる。しかしながら近年は、加齢しても必ずしも宗教への関心を示さなくなった。そして戦後においては宗教団体にに対する日本人の態度は次第に批判的になっている。宗教、先祖供養・伝統の意識が年々薄れている。

 
 メディアの影響は大きい。
多くの若者たちが特定の宗教団体に興味を示しているような報道があるが、実際に調べてみるとそうでもなく、宗教団体の悪い部分だけを報道して、良い活動している教団の報道はしない。
特定の教団・宗教の宣伝と成ってしまうような報道はしないという規制が在る様だが、心霊現象、霊能者、占いなどの特集は多々あり、バラエティー化さえしている。視聴率重視の報道である。

 

 宗教団体に於いても、信者を増やす活動に重点を置き過ぎているのでないか。また教義にとらわれない人々の方が、宗教的な自由な感性を発揮しているようである。

 
講 師 紹 介
     

 石井 研士(いしい・けんじ)昭和29年1954)東京生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学科卒業・同大学院修了。同大学人文科学研究科宗教学宗教史学博士課程修了。東京大学文学部助手、文化庁宗務課専門職員を経て、現在、國學院大学文学部教授(博士)。専攻:宗教学・宗教社会学.

著書 『銀座の神々 ― 都市に溶け込む宗教』(新曜社.日本宗教学会賞.平成6年1994)。『都市の年中行事.変容する日本人の心性』(春秋社.平成6年1994)。『データブック 現代日本人の宗教−戦後50年の宗教意識と宗教行動』(新曜社.平成9年1997)。『社会変動と神社神道』(大明堂.神道宗教学会賞.平成10年1998)。『宗教が手にとるようにわかる本』(かんき出版.平成14年2002)。

訳書 カール・ドベラーレ『宗教のダイナミックス』【共訳】(ヨルダン社.平成4年1992)。ニニアン・スマート『世界の諸宗教U 変容と共生』(教文館.平成14年2002) 

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『にっぽん文明研究所』宗教新聞 共催講演会

 「都市空間に息づく宗教」 -宗教はどのようにして生まれるのか- を終えて





























































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