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第47回セミナー 終了のご報告

『にっぽん文明研究所』講演会終了のお知らせ 



一色 史彦 氏
 
武本 俊 氏
  
左:一色 史彦 氏   右:奈良 泰秀



藤原 和晃 家元 と 神儀古式宮舞本部 の皆さん

平成18年1月29日(日) 國學院大學 院友会館にて『にっぽん文明研究所』第48回セミナーを開催しました

今回は、
「七福神の世界」−モノにココロあり−
 講演: 一色 史彦 氏
(元東京都立大学教授.建築文化史家.全国七福神連合会顧問.〈財〉茨城県郷土文化顕彰会理事長) そして 

「我が信仰 伊勢神宮・比叡山・七福神」

 講演:武本 俊 氏 (伊勢神宮 勾玉 会会長)
のお二人に講演を。

オープニングに藤原 和晃 家元
神儀古式宮舞本部の方々が、今回のテーマ“七福神”の為に舞を披露してくださいました。

大勢の方々に出席していただき、スタッフ一同お礼申し上げます。



「七福神の世界」−モノにココロあり−
 講演: 一色 史彦 氏

 七福神が誕生したのは、室町時代以後で、それ以前は単独の福神、守護神として祀られ信仰されてきました。そして七の流行が盛んになり、竹林の七賢人にならって、茶道では(七種蓋置)武家の饗宴の進物の(七献の引出物)室町時代の三管領に次ぐ権門家を七家選んで(七頭)茶道の(七事式)中世の各地の市場に(七座)など七を冠したものが数えきれない。
 七福の語句は、仁王般若経の七難即滅、七福即生というのを転用したといわれています。これによると、七難は日月星火水風人為などからの災難と説かれていますが、どんな漢字の事典をひいても七福はでていません。七福の七つの福は説明されていないところを考えますと、七福神は全く日本の発想であり、唐(支那)天竺(印度)日本の三国の神・神仙の、めいめいが備えられる功徳を求め信仰して、明るく、豊かに、健やかに生きようとした人々の叡智のあらわれでございましょう。
 七福神の教えは、神・佛・儒・道教などのなかから説かれたもので、七福神こそ世界人類を明るく、豊かに、健やかにする、福音の天使ではありませんか。
 世界の人々のすべてに平和と幸福を!
 世界に七福神を!

七 福 神
 わたしたちに、災厄を除いて福徳をさずけてくださる七神を七福神と申します。
 ふつう夷(恵比寿)、大黒天、毘沙門天、辯財天、寿老人、福禄寿、布袋の七神のことを申しますが、七福神が誕生したころには、この神々の組合わせでなかったこともありました。
 七福神が組合されるまえは、いずれの神も単独で福神として崇め祀られていましたが、室町時代になり、国内の騒争のさ中、商業経済と貨幣流通の発展の中で、下克上、有徳者の多出、町衆が力を持つという世相が出現したわけです。このような社会情勢の中で、日本の伝統的芸能・芸術文化が花を開きました。いわゆる東山文化といわれる時代です。この文化発展のうら側には、争乱と飢餓に苦しんだ人々もあったのです。こうした中で、位の上下を問わず、神・仏の区別なく、明るい、豊かな、健やかな社会を作るための、人々の信仰が、七福を合わせて崇敬する七福神を誕生させたのでございます。

七福神の名と出身は
 恵比寿様は日本、大黒天・毘沙門天・辯財天は天竺(印度)寿老人・福禄寿尊・布袋尊は唐(中国)の出身です。すなわち七福神は、唐・天竺・日本の三国の福の神が集まったものなのです。
 さて、三国の意味を考えてみましょう。
 かつて、飛鳥時代に、わが国に仏教が伝来しました。そのとき仏像も渡ってきましたが、この仏像は「三国伝来の仏さま」といわれました。天竺にはじまり、唐土に渡り、朝鮮半島を経て、日本に伝わったという意味です。
 それ以来、奈良・平安・鎌倉、そして室町時代に至るまで、三国という言葉が用いられました。室町時代の人々は、三国一という言葉をよく用いました。三国とは、すなわち世界を意味した言葉なのです。三国一の花聟殿、三国一の茶壷など、三国一は世界で一番という、自慢であったのです。
 七福神の出身が、唐・天竺・日本の三国であることを知るならば、その発想の中に、世界友好の精神があることを認められるでしょう。
 七福神の名が、歴史に登場するのは、室町時代の文明年間(今からおよそ五百年前)のころといわれています。
 日本人とって七福神は、世界に向って開かれた、心の窓であったのです。ヨーロッパ文明・南蛮文化を目前にした時代のことですから、その国々の神々は、七福神には入ってはおりません。これは止むを得ないことですが、あるいは唐・天竺の中に、その反映をみてもよいのかも知れません。唐から三人、天竺から三人、そして日本から一人という組み合せは世界友好親善の心を、反映していると云えるでしょう。


公演内容の一部









藤原 和晃 家元



 

 
 
「にっぽん文明研究所」総務

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