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第44回セミナー 終了のご報告

「ギリシャ神話と日本神話」-大国主とアドニスの比較を中心にして-
講 師
吉田 敦彦 氏 (学習院大学名誉教授)



  

平成17年10月6日
() スクワール麹町にて宗教新聞社と共催での『にっぽん文明研究所』第44回セミナーを開催しました。

今回のテーマは「ギリシャ神話と日本神話」講師:吉田 敦彦 氏(学習院大学名誉教授)
に講演していただきました。


 吉田教授は、大国主とアドニスの物語を比較しながら、両者の死と再生をめぐる事件の類似性を指摘し、騎馬民族であるスキタイ人によってギリシャ神話が日本にもたらされたのでないかと推測。一方、アドニスは再生しても元のままであるのに比べ、大国主は再生するたびに成長するという両者の違いを取り上げ、そこから民族の深層心理を分析した。

 精神分析学のユングによると、男子は成長する過程で心理的な母親殺しを体験することで自立を果たす。ギリシャ神話には母親殺しを象徴するような物語があるが、日本の神話は対立はしても殺すまではいかない。そこから、日本人は母性が強く、男性が自立しきれないという見方もあるが、むしろ優しさ、宗教的寛容性として評価すべきではないか。

 以上のように述べた上で吉田教授は、グローバル化する世界において日本文化の寛容性をもっと主張すべきではないかと提言した。


宗教新聞社 10月20日号より

− 会場風景 −
 
 

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右:宗教新聞社 編集長 多田 則明
中:奈良泰秀代表 左:吉田敦彦教授
「にっぽん文明研究所」総務

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