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第33回
「にっぽん文明研究所」 & 宗教新聞 共催 セミナー
「日本神話の世界・ 出雲井 晶 (いずもいあき) 氏 講演会」
日本の伝統文化と新しい文明を見据え“日本人の霊性”.“自然と環境の問題”.“宗教のゆくえ”.“日本人の礼節”などを始め、時代が求めるさまざまなテーマに取り組み研究会・講座などを企画し各種の活動を行っております 「にっぽん文明研究所」 では日本の神話≠取り上げ、今回も宗教新聞と共催で、日本神話のお話しと文章・絵で多面的に独自の活動をされております出雲井 晶氏をお招きします。講演される 「日本神話の知恵」 を第33回セミナーとして開催致します。
なぜいま、神話なのか・・・。なぜいま、多くのひと達に 「古事記」が読まれているのか・・・。
かつて、アメリカで一番発行部数の多かった「サンデー・レヴュー」紙の編集長を35年間勤めたノーマン・カズンズ氏は、同紙に『魂を失った日本の繁栄』と題して次のような記事を掲載したそうです。“日本は戦争に敗けた時、精神的にも道徳的にも降伏してしまった。日本人は過去を忘れ、根無し草になってしまった。日本人は過去に繋がらず、未来に関心が無く、精神的基盤を失ってしまった。国民を団結させ、国家目的を果たすために大切な働きをした歴史も、伝統も、バラバラになってしまった。まさに日本人は第二次大戦で降伏した時、魂を失ってしまった。人々は物を作ることばかりに一生懸命で、国家とか自分の将来を考えるゆとりさえもない・・・”
まさにノーマン氏の言われる通りです。戦後、確かに我が国は経済復興と高度成長を遂げ、我々も科学万能と物質至上の恩恵を享受してきました。そして産業構造が発達したことで様々な社会変革が起き、都市への人口集中という代償として地方の独自性―、それまで人びとが“和”を保って来た地域共同体の機能も消滅させてしまいました。
昔は教師を始め大人たちが子供たちにその地域の伝承や神話を通して歴史や道徳を教え、人生観や歴史観を養わせ、将来の夢を与えて来ました。子供たちは自分たちの国を愛し、伝統や文化に誇りを持ち、長幼の序を守るといった当然のことを身に付け育って来たのです。
しかし戦後、国の復興のために働く大人に代わって、子供たちの教育を一手に引き受けるようになった学校教育は、唯物史観で固められた血の通わない無機質で画一的な教育でした。いつの間にか日本は自分の国の歴史や文化を蔑ろして、国旗も国歌も認めないような教育が罷り通る、おかしな国になってしまったのです。
いま、バブル経済が弾けて出口の見えない不況感に加え、将来の生活不安やテロや政治不信で明日が読めない閉塞感が漂っています。これから我々は、如何に生きるべきなのか・・・。この時代に生きるために、自分自身の精神的規範を見直そう、自らのアイデンティティの根源を探ろうとする気運が現れたとしても、何ら不思議なことではありません。「古事記」が読まれ、神話から我々の理念的・精神的基盤を識ろうとするのも当然かもしれません。
私共の古神道講座では、日本の風土で培かわれた伝統文化を見直し、“眼に見えないものへの畏れ”を失った日本人の心を取り戻すため生活と精神文化の基盤にあった『敬神崇祖』を説き、“神話から繋がる歴史を正しく理解しなければ日本人の精神性は見えてこない”、と言ってきました。
「先祖が伝承してくれた言霊の宝庫の 『日本の神話』 こそ、“わが国の光”」
と、出雲井 晶氏は謂われます。そして「“日本とは生まれた時からこんなにすばらしい国なのだ”という、明るい光の言葉で射し照らそう。」また、「今、『日本の神話』に記された真理を知り、『日本の神話』の心に日本人みなが回帰するとき、明るく清(さや)かな、まことの日本がかえってくる。」ともいわれます。私共のセミナーで是非「日本の神話」の素晴らしさに触れてください。
平成16年2月