第28回 「にっぽん文明研究所」セミナー
出会いと語らい 和のこころ 「和と学びのうたげ」
陽春の候 皆さまにおかれましては 益々ご清栄のことと存じます。前回のセミナー 『代替医療と癒し』 には大勢の皆さんにお出で頂き、関心の高さを改めて感じさせられました。
日本の伝統文化と新しい文明を見据え、日本人の精神性を追求し“日本人の霊性”“日本の礼節”などを主なテーマとして研究会・講座などを企画し、各種の活動を行っております 「にっぽん文明研究所」 では今回 “和みと学び” をテーマに 「たまサロン」 (旧 たま出版系・藤井 曜子氏主宰)・「NPO法人 和文化交流普及協会」(小川 夏葉 理事長) と三者合同で、別紙のような催しを開催致します。日頃、三者がそれぞれご交誼を頂いております皆さんにお出で願い、新たな出会いと語らいの場で講演と和文化・食事と唄を共にし、何かを学び執られ、こころ豊かなひとときをお過し頂きたいと思っております。
― 講演と交流食事会 ―
軽薄なファッションのような反戦運動を蹴散らし、アメリカが仕掛けたイラクでの戦争はあっけなくフセイン政権を崩壊させて一段落し、新たな国造りのため秩序の確立が急がれる事態となりました。それまで連日映像や活字で、“銃を持って市民が立ち上がる。イラク戦は長期化し、アメリカはヴェトナムと同じ泥沼に足を踏み入れる” と現地から伝えていた特派員、したり顔で解説していた学者や評論家、政治家たちが大勢おりました。それが、首都陥落後の民衆が見せたXサインに “まさかこのように豹変するとは思いませんでした” といったひと言で済ませ、論評していたひと達も見誤った展開には黙って口を拭い、その侭です。低調だった統一地方選挙でも反戦の訴えは少しも論点となり得ず、建前と現実の乖離を見せつけました。
混沌の世界のなか、さまざまな情報が洪水のように溢れています。我われはいま、このように何が正しいのか、何を信じて良いのか、判断に迷う時代に生きています。衝撃の9・11テロ以後、知らない間に行なう自己規制や行動の制限で、経験したことがないような閉塞感を味わっています。バブル経済破綻後から社会に漂う不景気感は現在も硬直したまま、まだまだ長引く気配です。また、一教団・オウム真理教が引き起こした事件は、人びとのこころに安寧を与える筈だった宗教に対して、伝統宗教・新宗教を問わず社会に大きな不信感を芽生えさせました。それは精神的無力感を増幅させ、伝統的な宗教制度や儀礼までも変容させる影響を加速させています。形骸化した檀家制度や氏子制度のなか、先祖の墓を守ることで保たれていた日本人の精神的支柱も崩壊しつつあるのが現状です。(次回7月27日の第29回セミナーでは 「これからの葬送儀礼」 ― 変わりゆく世相に望まれる葬送儀礼 ― をテーマに、日本人の精神性の変化を“葬儀”の視点から捉えます。今後分科研究会での連続セミナーを予定しております。) 何れにしても宗教が魂の救済のため本来の役目を自覚し、時代の求めに応じ、活気とパワーを甦らせて再構築する必要があると思います。
このような時勢にあってこそ未来を語りこころ潤うひと時を、皆さんとの “和らぎ” と文化の香りの “学び” の時を過したいと思います。有志の方には “遊び” の 『福引き』 に景品のご提供もお願い致します。事前にご連絡を頂ければ皆さん方のコメント、PR等の時間もお取りします。ご参加をお待ちします。
平成15年4月