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24回 「にっぽん文明研究所」セミナー

考察・古史古伝 partT 佐治芳彦講演会 のお知らせ


日本の伝統文化と新しい文明を見据え、“日本人の霊性” “日本の礼節”  などを主なテーマとして研究会・講座などを企画し各種の活動を行っております  「にっぽん文明研究所」   では、分科研究会 『古史古伝研究会』発足を記念しての、第24回セミナーを開催します。

いま、確実に、音も無くマグマが地底から湧きあがるようなブームを巻き起こしつつある「古史古伝」予てより“異端”とされてきたこのテーマを取り上げる事は私共の願望でしたが、まさに “時代が動くとき 古史古伝の持つエネルギーが甦る” 時宜を得ての開催となりました。今回、この分野での研究第一人者:佐治 芳彦先生をお招きして 古史古伝概論 をお話して頂きます

現在、小学校の歴史教育は本格的に水田稲作が普及した弥生時代から始められております。学習指導要項にはそのように指示されており、“弥生期以前の縄文時代に就いては教えなくて良い” という事になっているようです。これには問題を感じます。

佐治先生は著書のなかで言われます。 “南氷洋や北極の 「氷山」 は比重の関係で海面に表れているのは約五分の一。私達が日本文化と見ているのは弥生時代以降、現在に至る約二千〜千七百年の文化で「氷山」 の海面上の部分。海面下には数倍する縄文:約一万年もの巨大な部分が潜んでいる。弥生以降の稲作文化のみを日本文化だと錯覚すると、やがて大きなしっぺ返しを受けることになろう・・・。”

青森・山内丸山遺跡の発見はこれまでの縄文史観を根底から覆し、縄文そのものの見直しが迫られました。一万年以上の永きに亘って同一文化を受け継いで来た縄文期に 日本人が民族として成立し、日本語が形成され、日本人のアイデンティティ・日本人が持つ心性・感受性の基層がここで培われたことは 疑いようもありません。この縄文の時間の厚みの中で形成された C・G・ユングが言うような “遺伝子に刷り込まれた民族的・集団的無意識深層:潜在意識” が有史以来、現在に至るまで 我々の歴史や文化に大きな影響を与えている” ことを知らねばなりません。

このように  今まで教えられていたような “野蛮な縄文ではなかった”のです。“偽書” 「古史古伝」についても同じです。正統に対しての異端。正史に対しての偽史。表層に対しての深層・・・。「古史古伝」を語るとき、唯物主義的思考のアカデミズムからは否定と冷笑から始まります。“充分な研究・検証がなされていない”のにです。戦前、皇国史観一色のなか京大・狩野享吉博士による竹内文書批判と、皇学館大学長・山田孝雄博士の神代文字批判で定着した 「古史古伝」 偽作説は、現在も続いています。

今まで指摘されておりませんが、近代に入って  “世のため人のため”  教団を創始した神道系・教祖の多くは「古史古伝の世界」を取り上げております。日本人の潜流に流れる無意識深層にロマンと郷愁を訴えたという事でしょうか。私は今こそ一部の学者によって 否定されたままの「古史古伝の世界」が何ゆえに著されたのか、その背景には何があるのか ―” を探求するときだろうと思っております。   
 いま冷静に世情を見れば、政治・経済・外交・環境問題を始め 教育・科学・医学・情報・文化・宗教などあらゆる分野で既成概念の見直しが必要とされていることは、誰もが思い当たります。抹殺されて来た 「古史古伝」 についても今までのような先入観と 押し付けられた知識で判断すべきではありません。立ち止まって 『日本人とはなにか』 を追求するとき 「古史古伝」  を避けては通れない・・・” 筈です。

24セミナー:「古史古伝」 お越しください。日時・会場・交通機関等は 別紙の通りです。

平成14年8月

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