第20回 「にっぽん文明研究所」セミナー
『いま イスラームを考える PartU』 のお知らせ
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。
今年一年の 皆さまの益々の弥栄を ご祈念申し上げております。
痛ましい米国の中枢同時テロ事件で、誰もが実感させられた混沌の時代。
アフガン情勢と同じようにこれからの世界は、淘汰を経て、そして再生へと向います。
それにしても米国のアフガンへの軍事行動を“泥沼化してロシアの二の舞だ”“第二のベトナム”“反米デモが各地で起きる”と言っていたマスコミの論調や識者の発言は、予測とはまったく異なっている現在の情況についてどの様に総括されるのでしょうか。軍事行動での短期解決とその後の経済支援を唱えていた私どもにも、一時は風当たりが強かったのですが…。
日本の伝統文化と新しい文明を見据え、“日本人の霊性”“日本の礼節”などを主なテーマとして研究会・講座などを企画し各種の活動を行っている 「にっぽん文明研究所」 では、第20回セミナーを開催します。今回は、昨年7月に開催して反響を呼んだ第17回セミナー「いま、イスラームを考える partT」に続いて同じテーマでの「partU」です。会場は前回と同じく、トルコ共和国政府の管轄下にあります東京ジャーミィ・文化センターです。
結果的に時宜を得た観の前回セミナーでは、“もっとイスラームを知るための質疑応答の時間を割いて欲しかった。”と言うご意見を頂きました。今回は、皆さんからのご質問とそのお答えをするための時間を今までより多くお取りします。そして講師には、いまのイスラーム世界に付いて語るのに相応しいお二人をお招き致します。中東・イスラーム問題にお詳しい東大名誉教授 板垣 雄三氏と、前回と同じく、トルコから来日され現在東大で博士号論文に取り組まれている東京ジャーミィ・文化センター副代表 セリム ユジェル ギュレチ氏です。
米国の中枢同時テロ事件で、日本でも俄かにイスラームの世界に眼を向けられ始めました。
『イスラーム世界がよくわかる Q&A100』を監修され、最近月刊誌『オルタ』にレポート『これは世界大変動の始まり』を発表された板垣 雄三先生には「イスラーム文明と日本文明の対話」をテーマに、また、活発にイスラーム啓蒙についての講演・執筆活動をされておりますセリム ユジェル ギュレチ氏には「今日と明日のイスラーム世界」に付いてお話しをして頂きます。
現在、イスラームの信徒数は世界で十二億人とも十数億人とも言われており、更にアフリカなどでその教勢を拡げています。中産階級以下の階層を中心に拡がっているアメリカでは、そのうち二番目に信徒数の多い宗教としての地位を確立するだろうと言われております。二十数年後には世界人口の三分の一がその信徒になる、という試算も出されています。
イスラームのクルアーン(コーラン)は、人間の正しい生き方の規範を説いた経典とされております。神に対する人間の在るべき規範と、人間と人間の関わりに付いての規範の二種類ですが、これらの内容についても、当日、先生方にお話しして頂きたいと思います。
イスラームの動きを抜きに今後の世界は語れません。かつてマグレブ圏を三度に亘って貧乏な旅をした私には、イスラーム世界に特別な思い入れがあります。このセミナーにご参加の皆さんとの熱心な質疑応答を期待しております。日時・会場は 別紙の通りです。是非ご参加ください。
平成13年12月