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時下、皆さまにおかれましては ますますご清栄のことと存じます。 日本の伝統文化と新しい文明を見据え、“日本人の霊性” “日本の礼節” などを主なテーマとして研究会・講座などを企画し、各種の活動を行っている「にっぽん文明研究所」では、第16回 セミナーを 開催します。 今回の講題は、教祖研究:立教の精神 ( partU) 「聖地の意義と重要性」 です。 前回のpartTでは、“時代はなにを求めたか?” ― 世のため人のため、教祖(創始者)はどのような理想を掲げて立ち上がったのか ― を、外来系を含め、三教団からお出で願いお話しして頂きました。 今回のテーマは、教団にとっては重要な意義を持つ「聖地」です。聖地は、何ゆえに聖地なのか?…。 心の拠り所とされる聖地について、いま一度、考えたいと思います。 講師には、独特な聖地観を持つ 『解脱会』 から 宮 坂 保 徳 氏 と、宗教学の分野でいま最もご活躍されている 東大教授 ・島 薗 進 先生 を お招きしてお話しを伺います。 この世から病・貧・争を無くし、地上天国建設を説いた教祖にとって、聖地とはどのような意義があったのか?布教にそれはどのように機能したのか?。 教祖が聖地に対して抱いた想いはさまざまです。 現在、聖地がただ一ヵ所の教団、複数の教団、聖地を所有していなくても特定の土地や場所を尊崇する教団など、教祖とその教えを継承するひとたちの 聖地についての見方・捉えかたは多様です。 教祖が聖地として定めた場所以外、神の啓示を受けた土地、立教を宣言した場所、教団の発展途上に重要な意味を持つ場所、教祖の生地・逝去された場所や建物、などを大切にして聖地・またはそれに準じた扱いをしている教団は沢山あります。心の平穏を求める信徒・信者がそこを訪れるのは、信仰心を昂揚させ、自分自身の霊性を磨き高め、元気を与えてくれるからです。 『解脱会』 は、波瀾の人生を送られた会祖が示された“敬神崇祖・感謝報恩”の理念のもと、独自に展開された聖地観を受け継ぎ、それを守られております。会祖は、菩提寺のいっそうの尊崇と土地の氏神の崇敬を説き 「在家宗教」と「超宗教」 を基本として “生活即宗教の実践”、 という教えを残されました。会祖の生地・北本市に中心的聖地を建設し、伊勢・橿原の両神宮、京都泉湧寺の三聖地巡拝を行なう『解脱会』の聖地観 を、宮坂 保徳 氏 に お話しして頂きます。 日本人にとって、昔から霊山とされていた山、神が宿られた磐境、霊地として崇められてきた神秘な場所、心に触れる神社やお寺が信仰の心の対象であり、懐かしい故郷に住んでいた遠い祖先と同じ内なる心の、神域であり聖地でした。故郷が崩壊し喪失したいま、教団の聖地が持つ意義は、“そこに失われた母性を回復させ、故郷の代理としての役割を果たすことにある。”と島薗先生は 言われます。 先生は、故郷と教団の聖地についての関わりを、“精神修養の実践” と “ひとの道” を示す綱領を掲げた 出居清太郎・教祖 によって結成された『修養団捧誠会』を中心に、お話しされます。 平成13年5月
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